レシートを購入日・購入先・金額で整理する
写真・スクリーンショット・スキャンのレシートを、Preset、監視フォルダ、名前変更後のルールで命名し、分類別に振り分けます。
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スマートフォンの写真、スクリーンショット、スキャンPDF、メール添付、ポータルからのダウンロードで届くレシートを、購入日・購入先・合計額・通貨・大まかな分類で命名して整理します。Mac と Windows に対応し、カード利用控えや店舗のレシート、旅費・食事代、立替購入、サブスクリプションの領収書に使えます。
NameQuick 3 のアプリ画面は英語で表示されます。このページでは操作名を画面の表示どおり英語で示し、初めて出てくるときに日本語の意味を添えています。
仕入先の請求書と銀行明細・金融PDFは別の例を参照してください。
名前の変化
例の会社名・金額・数値はすべて架空です。拡張子は変わりません。
| 変更前 | 変更後 |
|---|---|
IMG_4823.jpg | 2026-03-09_City-Cab_Receipt_18.75-USD_Travel.jpg |
Screenshot 2026-02-14.png | 2026-02-14_Corner-Cafe_Receipt_6.40-USD_Meals.png |
scan_044.jpg | 2026-04-02_Sample-Office-Supply_Receipt_57.20-USD_Office.jpg |
download (2).pdf | 2026-01-20_Northstar-Software_Receipt_22.99-USD_Software.pdf |
receipt_de.pdf | 2026-05-03_Example-Rail_Receipt_44.90-EUR_Travel.pdf |
振り分け語は例の英語表記で統一します。独自の語に変える場合は、Preset とルールの条件に同じ語を指定してください。
名前に含める情報を決める
AI モデルが文書を読みます。写真・スクリーンショット・スキャンは、独立した内蔵 OCR 処理を挟まず、モデルが画像から読み取ります。薄い印字、しわ、斜めの撮影では読み違いがあるため、候補を確認してください。
| 項目 | 用途 | 例 |
|---|---|---|
| 購入日(YYYY-MM-DD。印刷日ではなく購入日) | 日付順に並べる | 2026-03-09 |
| 購入先(Inc./LLC/GmbH を除いた短い名前) | 店舗で探す | City-Cab |
| 最終合計(小数点以下2桁、ドット区切り) | 金額で探す | 57.20 |
| 通貨コード | 複数通貨を区別する | USD、EUR |
| 分類(Travel、Meals、Software、Office、Supplies、Other から1つ) | ルールで振り分ける | Travel |
| 任意の顧客・案件の語(公開してよい場合のみ) | 立替分を分ける | Client-Acme |
次の情報はファイル名に含めないよう、Preset の指示に明記します。標準で除外されるわけではありません。
- カード番号の全桁・一部、銀行番号・口座番号、納税者番号。
- 自宅・請求先の住所、電話番号、顧客ID。
Preset を作る
Presets(プリセット)→ New Preset(新規プリセット)→ Filename template(ファイル名のパターン)を開きます。 Add part(構成要素を追加)で次の順に追加し、各項目の Add instructions for this part(この項目の指示を追加)に読み取り方を指定します。
- New field…(新しい項目…)で
Purchase dateを作り、「購入日を YYYY-MM-DD で。印刷日は使わない」と指示します。 - New field… で
Merchantを作り、「Inc./LLC/GmbH を除き、語間をハイフンでつないだ短い名前」と指示します。 - Fixed text…(固定テキスト…)で
Receiptを追加します。 - New field… で
Totalを作り、「小計ではなく最終合計。小数点以下2桁、ドット区切りの後にハイフンと通貨コード。例:57.20-USD」と指示します。 - New field… で
Categoryを作り、「Travel、Meals、Software、Office、Supplies、Other のどれか1つ」と指示します。
各項目の指示にも、前節の機密情報を含めない旨を書き添えてください。区切り文字を _ にし、 Use for all gaps(すべての区切りに使用)で統一します。完成形は「購入日_購入先_Receipt_合計額-通貨_分類」という構成です。これは説明であり、貼り付ける書式ではありません。
各項目の If not found(見つからない場合)は、Purchase date と Merchant を Skip file(ファイルをスキップ)にして確認待ちにします。Total は Use text(代替テキストを使用)で MISSING、Category は Leave out(省略(任意))にします。MISSING は自分で指定する目印です。
特定顧客の立替分だけに使う Preset では、公開してよい場合のみ Fixed text… で末尾に Client-Acme を追加できます。
文章で指定する場合
組み立て式の代わりに、 Presets → New Preset → Written instructions(文章で指定)へ次の指示を貼り付けても構いません。どちらの方法でも、有効な編集は自動保存されます。
レシートを「日付_購入先_Receipt_合計額-通貨_分類」の順に命名してください。
日付は印刷日ではなく購入日を使い、YYYY-MM-DD にしてください。
購入先は Inc./LLC/GmbH を省き、語間をハイフンでつないだ短い名前にしてください。
合計額は小計ではなく最終合計を使い、小数点以下2桁、ドット区切りにしてください。
通貨はレシートで確認できる通貨コードを使ってください。
分類は Travel、Meals、Software、Office、Supplies、Other のいずれか1つとし、判断できなければ省略してください。
値を推測しないでください。分類以外の値が見つからない場合は MISSING と書いてください。
カード番号(全桁・一部)、銀行番号・口座番号、納税者番号、自宅・請求先の住所、電話番号、顧客IDは絶対に名前に含めないでください。
Receipt、Travel、Meals、Software、Office、Supplies、Other、MISSING はこの綴りを保ってください。
サンプルで確かめる
Test this Preset(このプリセットをテスト)→ Choose a sample file…(サンプルファイルを選択…)→ Test Preset(プリセットをテスト)で、写真・スクリーンショット・スキャンを含む3~5件を試します。日付・購入先・合計額・通貨・分類と、機密情報の混入を確認してください。テストは NameQuick 側では無料ですが、Self-Managed のクラウド提供元から料金が発生する場合があります。
一度だけ処理する
Mac・Windows とも、 Quick Rename(クイックリネーム)では、ファイルを追加する前に処理モードで Preset を選び、 Review before applying(適用前に確認)をオンにします。これは Settings(設定)→ Renaming(名前変更)→ Apply suggestions from files you add(追加するファイルの候補の適用)→ Review(先に確認)と同じ設定です。両設定はファイル追加時に記録されます。
ドラッグ&ドロップか Add files(ファイルを追加)で追加し、すべての候補を比較します。 Apply {n} names({n}件の名前を適用)で適用できる候補をまとめて確定します。n は表示件数です。
行ごとの編集や選択分だけの適用はできません。誤りがあれば適用せず、バッチの処理が終わるまで待ってから Clear(クリア)で一覧を空にします。ファイル自体は削除されません。Preset を修正して Test this Preset で確かめ、新しいコピーを追加し直してください。この経路では振り分けルールは実行されません。
継続運用は監視フォルダで受け取る
空のレシート受け付けフォルダを用意し、 Settings → Folders(フォルダ)→ Add folder(フォルダを追加)で接続します。フォルダの処理選択欄で Preset を選び、適用方法は Hold for Review(確認待ちにする)にします。Preset 選択で命名がすぐ有効になるため、テスト用コピーから始めてください。接続時にすでにあるファイルは基準として扱われ、名前変更されません。
NameQuick を起動しておく必要があります。Mac はウインドウを閉じても動作を続けますが、Windows は閉じると終了するため、最小化してください。
保留した候補はサイドバーの Review(確認)に並びます。振り分けも試すため、承認は次節のルールを設定してから行います。 Apply this name(この名前を適用)で承認するか、名前をその場で編集して Apply edit(編集を適用)で確定します。まとめて承認するなら Apply selected ({n})(選択項目を適用({n}件))、元のままなら Keep original ({n})(元のまま保持({n}件))を使います。名前を承認すると、有効な名前変更後のルールが実行されます。
名前変更後に振り分ける
サイドバーの Rules(ルール)で After a file is renamed(ファイルの名前変更後)を使います。対象は監視フォルダ内のファイルだけです。全ルールで is in(場所:)を条件に追加し、上の受け付けフォルダを指定してください。
条件が調べるのはファイルの属性と完成したファイル名で、本文の金額・購入先・分類・文書種別は読めません。 name contains(名前に含む語句:)はコンマで区切った語句のどれか1つを含めば一致し、 name matches(名前が一致)は正規表現です。振り分け用の語は Preset で名前に書き出します。
新規ルールは有効状態で作られ、有効な変更は自動保存されます。設定中は Disable(無効にする)にし、 Proof(検証)で最近のファイルに対する判定を再現して確かめてから Enable(有効にする)にします。検証ではファイルは移動しません。
以下はすべて Move the file(ファイルを移動)→ move it into a folder(フォルダに移動)で、新しい名前を保って固定の移動先へ送ります。タグが必要な行では Set tags(タグを設定)も指定します。
| ルール名 | 条件 | アクション |
|---|---|---|
Missing total | name contains MISSING | Expenses/Check へ移動、 Set tags:Check |
Reimbursable | name contains Client-Acme | Clients/Client-Acme/Expenses へ移動、 Set tags:Reimbursable |
Travel | name contains _Travel | Expenses/Travel へ移動、 Set tags:Travel |
Meals | name contains _Meals | Expenses/Meals へ移動、 Set tags:Meals |
Software | name contains _Software | Expenses/Software へ移動 |
Settings → Renaming の Run all matching Rules(一致するすべてのルールを実行)は初期状態でオフです。この例でもオフにして、最初に一致したルールだけを実行します。MISSING のルールを先頭に置き、顧客別など対象が絞られたルールを続けます。立替用は顧客ごとに1つ作成してください。他に一致するルールがなければ、Office・Supplies・Other や分類なしのファイルは受け付けフォルダに残ります。
年別にしたい場合は Expenses/2026/Travel のような固定フォルダを作り、ルールの移動先を毎年更新します。{year}・{month}・{day} は処理日時から作られ、購入日を表しません。分類・購入先・顧客・口座・金額を展開するトークンはありません。
タグは Mac では Finder タグです。Windows では対応形式のファイルのプロパティにだけ書き込まれ、File Explorer での表示は保証されません。
履歴から戻す
History(履歴)で処理の記録を確認し、 Undo(取り消す)または Undo all {n}({n}件をすべて取り消す)で、記録された名前変更・移動を可能な範囲で戻せます。戻し先に同名ファイルがある、ファイルが移動・紛失している、開かれている場合などは失敗することがあります。無制限ではなく、やり直し機能もありません。履歴と取り消しも確認してください。
このワークフローで行わないこと
- 経費の記録・管理や経費精算書の作成、カード明細や立替精算の照合は行いません。
- 税務上の分類や税務・財務の助言はせず、経費管理・会計ソフトの代わりにはなりません。
- 不鮮明なレシートの正確な読み取りは保証せず、ルールで本文の金額・分類を読むこともできません。
よくある質問
写真やスクリーンショットも読めますか?
はい。AI モデルが画像を読みます。読み違いがあるため、適用前に名前の候補を確認してください。
合計額や購入先が見つからない場合は?
Filename template では If not found で項目ごとに Leave out、 Skip file、 Use text を選びます。 Skip file は確認待ちにし、 Use text は指定した文字を使います。NameQuick が目印を自動で付けることはありません。
カード番号が名前に入ることはありますか?
上記の Preset では含めないよう指示しています。標準で除外されるわけではないため、適用前に番号などが混ざっていないか確認してください。
ルールで金額や購入先別に分けられますか?
Preset が完成名に書き出した金額や購入先の文字列なら、条件に使えます。ルールがレシート本文を読むことはありません。
データの扱い
Managed はキー不要の NameQuick の EU クラウド AI で、内容は AI 学習に使われず、一時保存データは処理後に削除されます。Self-Managed で自分のクラウド API キーを使う場合、内容(ファイル自体を含む場合があります)はその提供元へ直接送られます。ローカルモデルは端末上で解析します(Mac・Windows:Ollama、LM Studio/Apple Silicon 搭載の macOS 14 以降:MLX)が、インストール、ダウンロード、ライセンス・更新確認にはインターネットを使います。解析時に AI が文書全体を見ることと、Preset の指示でファイル名に含める情報を制限することは別です。データとプライバシーとローカル AI モデルを参照してください。