手紙・通知書を日付・差出人・宛先・件名で整理する

Mac と Windows の NameQuick 3 で、スキャン・ダウンロード・撮影した手紙を単発でまとめて名前変更し、定期的に届く郵便を監視フォルダとルールで整理する手順です。

使用例更新日 2026年10月19日

NameQuick 3 は Mac と Windows で、スキャン・ダウンロード・撮影した手紙や通知書を、日付・差出人・宛先・件名で見つけやすい名前に変更できます。

紙の封書をスキャンした scan_001.pdf、ポータルやメールから保存した PDF、スマートフォンで撮った JPG/HEIC、ダウンロードした通知書が対象です。行政機関や学校からの手紙、添え状や応募用の手紙、保存した業務上の書簡、送付済みの控えにも使えます。契約書・署名済み合意書は契約書の例、取引先からの請求書は請求書の例を参照してください。

名前変更の例#

以下のファイル名に使う人名・組織名・日付はすべて架空です。この例では ASCII 文字を使います。拡張子は NameQuick がそのまま維持します。_to_ は「宛て」を表す区切り語です。

変更前変更後
letter.pdf2026-05-07_Sample-Authority_to_J-Doe_Permit-Renewal.pdf
scan_0012.pdf2026-02-18_Acorn-Agency_Payment-Reminder_Sent.pdf
Document(1).pdf2026-01-20_Northstar-Books_to_J-Doe_Account-Notice.pdf
scan_044.jpg2026-03-22_Sample-Insurer_to_J-Doe_Appointment-Confirmation.jpg

読み取る項目と除外する情報#

項目用途・判断の根拠例
文書の日付手紙の日付または送付日で並べる2026-05-07(YYYY-MM-DD)
差出人レターヘッドや From 欄から発送元を識別するSample-Authority
宛先宛名で受取人ごとに分けるJ-Doe
短い件名内容を3〜6語にまとめて探しやすくするPermit-Renewal-Notice
文書の種類(任意)書類の用途を補うLetter、Notice、Application

AI が文書を読み、スキャンや写真ではページ画像を直接読み取ります。別途の内蔵 OCR 工程はありません。薄い文字、傾いたページ、手書きは誤読されることがあるため、特に人名・組織名を確認します。

住所・郵送先住所、電話番号、顧客番号・参照 ID、口座番号、国民識別番号・社会保障番号は名前に含めません。これはアプリの既定動作ではなく、次の指示で除外するものです。

1. 手紙用のプリセットを作る#

プリセット→ 新規プリセット→ ファイル名のパターンを開きます。

構成要素を追加から 新しい項目… で、Document date(文書の日付)、Sender(差出人)、Recipient(宛先)、Subject(件名)をこの順に作ります。Sender と Recipient の間には 固定テキスト… で to を挟みます。

この項目の指示を追加で、日付には「手紙の日付または送付日を YYYY-MM-DD で」と指定します。差出人は発送元の組織・個人、宛先は明確な受取人とし、不明なら推測せず省略するよう指定します。件名には3〜6語で要約するよう指示します。上記の個人情報を除外し、差出人・宛先・件名は英数字とハイフンで表記するよう指示します。

区切り文字で _ を選び、 すべての区切りに使用を適用します。必要なら 名前全体に 整形を適用します。

各項目の 見つからない場合は、Sender と Recipient を 省略(任意)、Document date を ファイルをスキップにします。日付が見つからないファイルは推測せず確認待ちになります。代わりに 代替テキストを使用へ CHECK を指定することもできます。CHECK は自分で決める「要確認」の目印で、アプリ固有の状態ではありません。

このプリセットをテスト→ サンプルファイルを選択…→ プリセットをテストで試します。テストは NameQuick 側では無料ですが、Self-Managed のクラウド提供元には利用料が発生する場合があります。プリセットとルールの有効な変更は自動保存され、保存用のボタンはありません。

2. 単発のファイルをまとめて処理する#

クイックリネームでは、ファイル追加前に 追加するファイルの候補の適用 を 先に確認 にします。これは 設定→ 名前変更 にあるものと同じ設定です。方針は追加時に決まるため、必ず先に切り替えます。

作成したプリセットを選び、ドラッグ&ドロップまたは ファイルを追加で追加します。全候補を原本と照合し、適用可能なものが4件なら 4件の名前を適用でまとめて適用します。操作名の数字は対象件数によって変わります。

誤りがあれば適用せず、 クリアで一覧だけを空にします。ファイル自体は消えません。プリセットを修正・テストして、元ファイルの新しいコピーを追加し直します。 クイックリネーム に行ごとの編集機能はありません。

3. 定期的に届く郵便を受け取る#

設定 → フォルダ→ フォルダを追加で、空の受取フォルダ(例:Correspondence Inbox)を接続します。処理に作成したプリセット、適用方法に 先に確認を指定してから、新しいファイルを入れます。接続時からあるファイルは基準として登録され、名前変更されません。

保留したファイルは すべてのファイル に、新しい名前が付いた状態で表示されます。ファイルを選んで詳細の 適用 で承認するか、名前を直接編集して 編集を適用を押します。4件をまとめて処理するときは、 新しい名前 4件 のフィルタで絞り込み、一覧の見出しの すべて適用 を使います。元の名前を残すなら 元の名前のままにする を使います。

宛先がなく to が残ったら、ここで削除します。送付済みの控えには、拡張子の前に _Sent を追加してから適用します。この目印は自動追加されません。

監視には NameQuick の起動が必要です。Mac ではウィンドウを閉じても動きますが、Windows では閉じると終了するため最小化します。

4. 名前変更後にフォルダへ振り分ける#

ルール→ ファイルの名前変更後は監視フォルダ内のファイルだけに作用し、 クイックリネーム のファイルには適用されません。条件が調べるのは完成した名前やファイルの属性で、本文ではありません。

新しいルールは有効なので、設定中はスイッチをオフにして 一時停止中 にし、 検証を確認してから、スイッチをオンにして 実行中 にします。移動操作には ファイルを移動→ フォルダに移動を使います。

ルール条件操作
宛先別場所: Correspondence Inbox かつ 名前に含む語句: J-DoeCorrespondence/J-Doe へ移動。任意で タグを設定に Incoming
差出人別名前に含む語句: Sample-AuthorityCorrespondence/Sample-Authority へ移動
送付済み控え名前に含む語句: _SentCorrespondence/Sent へ移動
自分の目印名前に含む語句: CHECKCorrespondence/Check へ移動

宛先・差出人の語ごとに1ルール作ります。 名前に含む語句: はカンマ区切りの候補のどれか1つに一致すれば成立します。宛先や差出人を差し込むトークンはありません。移動先パスの {year}・{month} は処理時点の年月なので、手紙の日付による年別フォルダには使いません。

設定 → 名前変更 の 一致するすべてのルールを実行は既定でオフです。最初に一致したルールだけが実行されるため、CHECK・_Sent を優先するなら上に置きます。宛先と差出人が両方入る名前も、順序で移動先が決まります。保留中にはまだ移動せず、名前を承認すると名前変更後のルールが動きます。

タグは Mac では Finder タグです。Windows では形式に対応するプロパティハンドラーがある場合だけ File Explorer のプロパティに反映され、PDF のタグは NameQuick の 履歴にのみ残ります。

Mac の Finder、Windows の File Explorer で使える宛先別の構成例です。Inbox を入口に使う場合は、接続先と 場所: の指定も合わせてください。

Correspondence/
├── Inbox/
├── J-Doe/
├── Sample-Household/
├── Sent/
└── Check/

差出人別なら Sample-Authority、Sample-Insurer、Northstar-Books を用意します。

履歴と注意点#

履歴 には操作の記録が残ります。 取り消す、4件なら 4件すべて取り消すで、記録された名前変更と移動を可能な範囲で戻せます。ファイルが移動済み、または開いている場合や、戻し先に同名ファイルがある場合は失敗することがあります。無制限の取り消しや、取り消し後のやり直し機能はありません。

NameQuick は法的・契約上の意味を解釈したり、法的助言や差出人が本物かの確認をしたりしません。郵便・記録管理システムの代わりにはならず、保存・廃棄も決めません。

Managed は NameQuick の EU クラウドで処理し、AI 学習には利用しません。Self-Managed のクラウド API では選択した提供元へ送信します。機密性の高い郵便には Self-Managed のローカルモデル(Mac/Windows は Ollama または LM Studio、Apple Silicon 搭載で macOS 14 以降なら MLX)を使えば解析を端末内に留められますが、インストール・ライセンス確認・更新確認にはインターネットを使います。詳しくはデータのプライバシーとローカル AI モデルを参照してください。

よくある質問#

差出人と宛先はどう見分けますか?#

レターヘッドや From 欄を差出人、宛名欄を受取人として読みます。不明な項目は省略する指示にし、適用前に取り違えを確認します。

住所が名前に入ることはありますか?#

上の除外指示では入れない想定ですが、保証ではありません。候補に番地や郵便番号などが混ざっていないか確認します。

スキャンや写真も使えますか?#

はい。モデルがページ画像を直接読みます。薄い文字や斜めのページでは誤読することがあるため、読める状態の原稿を用意して結果を確認してください。

手書きの手紙にも対応できますか?#

読み取りは不安定で、NameQuick 自体が手書きを自動で警告することはありません。 見つからない場合 → ファイルをスキップ、または 代替テキストを使用 の CHECK を使い、読めたように見える結果も人が確認してください。