ルール
監視フォルダへの追加時にプリセットを選び、名前変更後の移動やタグ付け、整理を自動化します。ルールの作成、検証、安全な適用方法を Mac と Windows 向けに説明します。
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ルール (Rules) は、NameQuick 3 が監視するフォルダのための自動化機能です。Mac と Windows で、ファイルが届いたときの命名方法と、名前変更後の整理方法を設定できます。 Quick Rename(クイックリネーム)には適用されません。
NameQuick 3 のアプリ画面は英語で表示されます。このページでは操作名を画面の表示どおり英語で示し、初めて出てくるときに日本語の意味を添えています。
サイドバーの Rules(ルール)を開くと、「ファイルが追加されたとき、または名前が変更されたあとに、指定したフォルダで、条件に合うファイルへ、操作を行う」という一文の形で設定できます。対象は1つ、複数、またはすべての監視フォルダから選びます。NameQuick が監視していないフォルダは対象になりません。
追加時と名前変更後の役割
When a file is added(ファイルの追加時)では、どのプリセット (Presets) で名前を付けるかを決めます。 Use Preset(プリセットを使用)を選ぶと、そのプリセットで名前変更の処理が始まります。単に AI 処理の前にファイルを振り分けるだけの設定ではありません。命名方法は、先にプリセットで試しておくと安心です。
Keep the current name(現在の名前を保持)を選ぶと、AI を呼び出さず、今の名前のまますぐに処理されます。このルールで扱うファイルは名前の確認待ちになりません。監視フォルダを Hold for Review(確認待ちにする)に設定していても、名前の確認によって即時の操作を止めることはできません。
After a file is renamed(ファイルの名前変更後)では、名前変更が終わったあとの名前を使い、移動、タグ付け、整理などを行います。名前を決める処理と、決まった名前に基づく整理を、別のグループで設定します。
コピーを使ってルールを作る
最初は空のテスト用フォルダを監視対象にし、元ファイルではなくコピーで試してください。 Settings(設定)の Folders(フォルダ)で、テスト用の監視フォルダを Hold for Review に設定します。既存のルールがすべての監視フォルダを対象にしている場合は、テスト用フォルダにも適用される点に注意します。
- Rules を開き、設定するグループを選びます。空のグループでは + Write your own を選びます。すでにルールがある場合は、 + Add a Rule for added files(+ 追加時のルールを追加)または + Add a Rule for renamed files(+ 名前変更後のルールを追加)を選びます。
- 新しいルールは最初から有効です。作成したら、まず Disable(無効にする)で停止し、設定途中の内容が実行されないようにします。
- 対象の監視フォルダを指定し、必要な条件と、プリセットまたは名前変更後の操作を設定します。入力内容に問題がなければ変更は自動保存されます。保存ボタンはありません。
- Proof(検証)でコピーに対する一致結果を確かめ、設定が整ったら Enable(有効にする)を選びます。その後、新しいコピーを追加して実際の動作を試します。
最初からすべての監視フォルダを対象にせず、まずテスト用フォルダ1つに限定します。目的どおりの動作を確認してから対象を広げると、別のフォルダのファイルまで意図せず扱うことを避けやすくなります。
最初の候補としてルールの例が表示されることがあります。利用は任意です。例を選んだ場合も、対象フォルダ、条件、操作を自分の用途に合わせて変更してから使います。
不要になったルールは Delete Rule(ルールを削除)を選び、確認して削除します。取り込み済みのファイルには、記録されたルールとプリセットが保持されます。ルールを削除しても、その記録は消えず、実行済みの処理が取り消されるわけでもありません。
ファイルのプロパティで条件を絞る
Add a condition(条件を追加)から判定項目を選びます。条件は省略できます。条件が調べるのはファイルのプロパティであり、自然文の指示や書類の内容ではありません。取引先、金額、書類の種類を本文から理解して分類する条件はありません。
- name contains(名前に含む語句:)には語句を半角カンマで区切って入力します。いずれか1つが名前に含まれれば一致します。 name matches(名前が一致するパターン:)では、ファイル名全体に正規表現を適用します。
- type is(種類:)と size is(サイズ:)でファイルの種類や大きさを指定できます。作成日時、更新日時、フォルダのパスに含まれる語句でも絞り込めます。 is in(場所:)は監視フォルダの範囲を指定する条件です。
- 写真や動画では、撮影日時、位置情報の有無、カメラのメーカー名やモデル名に含まれる語句、幅や高さ、再生時間、コーデックに含まれる語句を使えます。対応する情報がファイル内にない場合、その条件には一致しません。
複数の条件は、一覧全体を and(かつ)または or(または)で組み合わせます。 and はすべての条件への一致、 or はいずれかへの一致が必要です。条件を入れ子にしたり、一部だけを別の組み合わせにしたりすることはできません。
名前変更後のルールで名前を調べる場合、対象は変更後のファイル名です。たとえば「請求書」を含む名前かどうかの判定は、書類そのものが請求書かどうかの判定とは異なります。
名前変更後の操作を設定する
After a file is renamed のルールでは、 Add action(操作を追加)から処理を選びます。複数の操作は、追加した順番に関係なく、アプリで決まった順序で実行されます。操作を追加し直しても、実行順を自由に変更できるわけではありません。
移動先を指定する
Move the file(ファイルを移動)には2つの指定方法があります。最初の設定では move it into a folder(フォルダに移動)を選び、固定の移動先フォルダを指定する方法をおすすめします。名前変更で決まった新しい名前を保ったまま移動できます。
move it to a path(指定パスに移動)では、 Relative path pattern(相対パスのパターン)が移動先だけでなくファイル名も決めます。パターン内の {year}、{month}、{day} は書類に書かれた日付ではなく、処理時点の日付に基づきます。{original} は変更前の名前ではなく、提案された名前です。まず固定フォルダへの移動を確認し、必要になってからパスのパターンを使うと、意図しない名前や場所への変更を避けやすくなります。
整理用の情報を設定する
Create an archive(アーカイブを作成)や Set file dates(ファイルの日付を設定)も選べます。 Set tags(タグを設定)と Set a comment(コメントを設定)は、タグやコメントを付けるための操作です。ただし、空のタグや空のコメントを設定すると、既存の内容が消去されます。変更しない場合は、その操作を追加しないでください。
Set a color label(カラーラベルを設定)で選んだ色は NameQuick のライブラリに表示されます。Mac では対応する Finder のラベルも設定されます。Windows では、NameQuick のライブラリで色を確認してください。
ごみ箱への移動に注意する
Move to trash(ごみ箱に移動)で送ったファイルは、ごみ箱を空にすると完全に削除されます。必要な元ファイルは別に残し、必ずコピーで試してください。同じルールで Move the file と Move to trash を同時に設定することはできません。
ルールの順序と重なりを確認する
追加時のルールは上から順に評価され、最初に一致したルールだけが使われます。ドラッグして並べ替えられます。特定の用途に絞ったルールを上に、広い範囲に一致するルールを下に置くと、優先関係を把握しやすくなります。
名前変更後のルールは、 Settings → Renaming(名前変更)の Run all matching Rules(一致するすべてのルールを実行)に従います。エディタに表示される説明を確認してください。
表示が Top to bottom — the first matching Rule wins.(上から順に確認し、最初に一致したルールを適用します。)なら、最初に一致した1つが使われます。
表示が Every matching Rule contributes — the first to set an action wins it.(一致するすべてのルールを適用します。同じ操作は最初に指定したルールを優先します。)なら、一致したルールから操作を組み合わせます。ただし、同じ操作を複数のルールが指定した場合は、上から順に確認して最初にその操作を指定するルールの内容が使われます。一致したすべてのルールの全操作が実行されるわけではありません。
検証結果と実際の動作を確かめる
Proof パネルは、編集後の下書きを最近のファイルに対して自動的に試します。 Matches 5 of 5 recent files(最近の5件中2件に一致)のような件数と、一致しなかった理由を確認できます。条件を変えると検証も更新されるため、どの条件で対象から外れるかを確かめながら調整します。
一致しないときは、対象フォルダと名前の条件を見直します。写真や動画では、必要な撮影情報が入っているかも確かめてください。また、一致した場合でも、上位のルールや複数一致の設定によって採用されるプリセットや操作が変わるため、一覧の順序と合わせて判断します。
No recent files to test this Rule against yet.(このルールをテストできる最近のファイルはまだありません。)と表示されたら、先にテスト用のコピーを監視フォルダに追加してください。検証は実際のファイルを移動せず、移動先に書き込めることも保証しません。一致件数が正しくても、実ファイルでの確認は必要です。
動作を試すときは、対象のルールで Enable を選んでから、新しいコピーをテストフォルダに追加します。名前が保留された場合は、承認前に、どの有効な名前変更後のルールが一致し、どこへ移動するかを確認します。サイドバーの Review(確認)で名前を承認すると、その承認をきっかけに名前変更後のルールが動くことがあります。
承認後は Finder またはエクスプローラーで実際の移動先を開き、ファイルが期待した名前と場所にあるかを確認してください。 Keep the current name の処理は、この名前の承認を待たない点を忘れないでください。
操作が記録されている場合は、 History(履歴)で確認し、利用できる操作について Undo(取り消す)を使えます。すべての操作を無制限に戻せるわけではありません。詳しくは履歴と取り消しを参照してください。
既存ファイルに適用する場合
編集画面には、すでに存在するファイルのうち条件に一致する件数が表示され、 Apply to 3 files(3件に適用)のような操作が用意されることがあります。アーカイブやごみ箱への移動を伴う場合は、 Archive or trash 3 files(3件をアーカイブまたはごみ箱へ移動)のように表示されます。新しく届くファイルだけに影響すると思い込まず、対象件数と操作内容を確認してから実行してください。
ただし、移動を含む名前変更後のルールは、名前変更済みのファイルには適用できません。 Moves can’t be applied to already-renamed files.(名前変更済みのファイルには移動を適用できません。)と表示されます。既存ファイルへの適用で、過去に名前変更したファイルをまとめて移動することはできません。
例:請求書のコピーを固定フォルダへ移動する
架空の請求書のコピーを用意し、空の監視テストフォルダを Hold for Review に設定します。サイドバーの Presets(プリセット)で、2026-09-01_青葉商事_請求書_1843.pdf のような名前になる請求書用プリセットを先に試します。追加時のルールをテストフォルダに限定し、 Use Preset でそのプリセットを選びます。
名前変更後のルールも同じテストフォルダに限定し、 name contains に 請求書 を指定します。この語は本文ではなく、変更後のファイル名に含まれている必要があります。 Move the file の move it into a folder で、固定の Invoices フォルダを指定します。
Proof で結果を確かめ、両方のルールで Enable を選び、新しいコピーを追加します。移動先を確認してから Review で名前を承認し、Finder またはエクスプローラーで Invoices フォルダを開いて結果を確かめます。