対応ファイル形式
Mac と Windows で NameQuick 3 が受け付けるファイル形式と、Managed・Self-Managed での内容の読み取り方、制限、確認手順を説明します。
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NameQuick 3 は Mac と Windows で多くのファイル形式を認識します。ただし、ファイルを受け付けることと、その内容を解析して名前を付けられることは別です。内容を読み取れるかどうかは、ファイル形式と選択した AI の構成によって変わります。認識されたファイルでも解析できない場合があり、未知の拡張子はサポートされません。
NameQuick 3 のアプリ画面は英語で表示されます。このページでは操作名を画面の表示どおり英語で示し、初めて出てくるときに日本語の意味を添えています。
このページは NameQuick 3.0.11 の挙動を説明します。まず形式ごとの読み取り方を確認し、次に実際に使う接続先の制限を確認してください。
認識するファイル形式
次の表は、NameQuick が認識する主な形式と、Managed(NameQuick のクラウド)での読み取り方です。認識する形式の一覧であり、すべてを処理できるという保証ではありません。
| カテゴリ | 例 | Managed での内容の読み取り方 |
|---|---|---|
| PDF として送信します。16 ページ以上は先頭 15 ページのみを使います。 | ||
| 一般的な画像 | JPG、PNG、HEIC/HEIF、WebP、TIFF、GIF など | 画像として送信します。 |
| カメラ RAW | CR2、CR3、NEF、ARW、DNG、RAF、ORF、RW2 など | 埋め込み JPEG プレビューを使います。使えるプレビューがなければ失敗します。 |
| ベクター画像 | SVG、AI、EPS | SVG と PDF 互換の Illustrator ファイルは画像に変換します。EPS と旧形式の Illustrator ファイルは認識しますが、処理できません。 |
| Word | DOCX | 抽出したテキストを、長さの上限内で送信します。 |
| Excel | XLSX、XLSM | 表計算データをサンプリングして読み取ります。XLSM のマクロは実行しません。 |
| PowerPoint | PPTX | 抽出したテキストを、長さの上限内で送信します。 |
| Apple の書類 | Pages、Numbers、Keynote | 埋め込みのプレビュー画像を使います。全文は読み取りません。 |
| テキスト・マークアップ | TXT、MD、CSV、HTML、XML、RTF、DOC、コードファイル | 抽出したテキストを、長さの上限内で送信します。 |
| 音声 | MP3、WAV、M4A、AAC、FLAC、OGG、AIFF、WMA など | 音声をメディアとしてモデルへ送信します。結果はモデルによって変わります。 |
| 動画 | MP4、MOV、AVI、WEBM、WMV、MPEG など | 動画をメディアとしてモデルへ送信します。結果はモデルによって変わります。 |
Managed の読み取り範囲と上限
Managed では、50 MB を超えるファイルと暗号化された PDF は処理できません。対応する拡張子でも、この条件に該当するファイルは解析できません。
PDF が 15 ページを超える場合は、先頭 15 ページだけを送信します。その処理に対応する History(履歴)の記録には Partial document sent と表示されます。これは文書の一部だけが送られたことを示す注記です。16 ページ目以降の内容は、名前を付けるための解析に使われません。
Word、PowerPoint、テキスト形式では、抽出したテキストに長さの上限があります。非常に長い文書は先頭部分をもとに名前が付くため、後半にしかない情報を使いたい場合は注意してください。表計算ファイルも全セルを一律に読むのではなく、サンプリングした内容を使います。XLSM を渡しても、マクロが実行されることはありません。
見た目を使う形式にも違いがあります。RAW は元の撮影データ全体ではなく JPEG プレビュー、Pages・Numbers・Keynote は全文ではなくプレビュー画像を使います。文書の後半にある情報や、プレビューに写らない部分まで読み取れるわけではありません。
スキャン PDF と書類の写真
スキャンした PDF や書類の写真では、AI モデルがページ画像から文字を読み取ります。NameQuick が別途、内蔵のローカル OCR で文字を抽出する工程はありません。
かすれ、傾き、低い解像度などによって読み取り品質が変わり、モデルが文字を読み間違えることもあります。細かい文字や数字が重要な書類では、提案された名前を元の書類と照合してください。画像を送信できることと、正しく読めることは同じではありません。
Self-Managed のクラウド接続
ここで説明するのは、NameQuick の各接続がファイルをどう送るかです。各プロバイダーの API 全体で対応している機能を示すものではありません。 Settings(設定)で使用する接続先とモデルを確認してください。
OpenAI・Anthropic・OpenRouter
これらの接続では、テキスト、画像、PDF を送信します。音声と動画は送信しません。プロバイダー側に音声や動画を扱うモデルがあっても、NameQuick のこれらの接続では送信できません。
Gemini
Gemini には、前処理後のファイル形式のまま直接送信します。ただし、受け取った形式を解析できるかどうかは、選択したモデルに依存します。Gemini への接続だけで、すべての形式の処理が保証されるわけではありません。
カスタムの OpenAI 互換エンドポイント
添付として送信するのは画像と PDF です。それ以外の添付ファイルは拒否されます。送信先のエンドポイントと選択したモデルが、対象の画像や PDF に対応している必要があります。
クラウドキーの設定方法は API キーの設定 を参照してください。
ローカルモデル
Ollama、LM Studio、MLX では、テキスト、画像、PDF を扱います。音声と動画は扱いません。画像の解析には、画像を理解できるモデルが必要です。
テキスト情報を含む PDF は、テキストを抜粋して読み取ります。対象は最大 15 ページで、モデルが一度に扱える情報量が小さい場合は、さらに少なくなります。
スキャン PDF はページ画像に変換し、最大 3 ページを使います。この処理には画像を理解できるモデルが必要です。テキスト専用モデルでは、スキャン画像の内容を読み取れません。
ローカルモデルが提案する名前は、クラウドモデルより簡素になる場合があります。端末内で処理する必要性と、求める名前の具体性を踏まえて選んでください。設定の詳細は ローカル AI モデル を参照してください。
音声・動画と写真の情報に関する注意
音声・動画にメタデータだけの代替処理はありません
接続先が音声や動画を受け付けない場合、NameQuick は失敗した理由を表示します。内容の解析ができないからといって、メタデータだけから名前を付ける処理には切り替わりません。拡張子が認識されていても、実際に使う接続先とモデルで扱えることを確認してください。
EXIF 情報と名前の生成は別です
Rules(ルール)の条件やパストークンでは、写真の EXIF 情報(撮影日時、カメラ、GPS)を直接読み取ります。一方、名前の生成には EXIF を直接参照するトークンはありません。
Presets(プリセット)に撮影日などのフィールドを設けた場合、その値は AI が画像をもとに埋めます。EXIF の値をそのまま差し込む仕組みではないため、値が欠けたり、間違ったりする可能性があります。提案された名前を、正確な撮影日時や位置情報の記録として扱わないでください。
実際のファイルで確認する
重要な形式をまとめて処理する前に、実際に使う接続先とモデルで、代表的なファイルを数件試してください。同じ拡張子でも、テキスト情報のある PDF とスキャン PDF、プレビューのある RAW とない RAW では結果が異なります。
クラウド上だけにあるプレースホルダーは、先にファイル全体をダウンロードしてください。対象のフォルダにファイル名が見えていても、本体が端末に揃っているとは限りません。
Presets を開き、 Test this Preset(このプリセットをテスト)でサンプルを試せます。NameQuick ではこのテストは無料ですが、Self-Managed で自分のクラウド API キーを使う場合は、プロバイダーの料金が発生することがあります。手順は プリセットの使い方 を参照してください。普段の文書に加えて、長い文書や読み取りにくい画像も試し、必要な情報が名前に反映されるかを確認すると判断しやすくなります。
内容が処理される場所
Managed は EU のクラウドで内容を処理し、AI の学習には使用しません。Self-Managed でクラウド API キーを使う場合は、選んだプロバイダーへ内容を送信します。設定したローカルモデルを使う場合は、端末内で処理します。
機密性の高いファイルでは、形式だけでなく処理先も確認してください。詳しくは データとプライバシー を参照してください。