AI に命名規則を教える

プリセットの文章指定で、ISO 週番号や顧客コード、社内略称など、書類に直接書かれていない値の決め方を AI に伝えます。

更新日:

ファイル名に ISO 週番号や顧客コード、社内略称を入れる場合は、完成形だけでなく、その値をどう決めるかも AI に伝えます。NameQuick 3 のプリセットに判断の根拠を書いておくと、書類から読み取る値と、社内ルールに沿って導く値を区別できます。

NameQuick 3 のアプリ画面は英語で表示されます。このページでは操作名を画面の表示どおり英語で示し、初めて出てくるときに日本語の意味を添えています。

ファイル名の形だけでなく、値の決め方を伝える

AI は書類に見えている日付や会社名を読み取るのは得意ですが、書類にない業務上の意味までは分かりません。たとえば、社内では 2526 が「2026 年の ISO 第 25 週」を意味していても、説明がなければ単なる数字です。

WWYY_customer_date という形を示すだけでは、どの日付を使うか、週をどの方式で数えるかが曖昧です。「WWYY は作業指示書の日付から求める ISO 週番号と年の下 2 桁。週は月曜日に始まり、2026-06-15 ~ 2026-06-21 は 2526」と、計算の根拠と具体例を添えます。

書類にある値には「どこを読むか」、書類にない値には「どう導くか」を書くのが基本です。

プリセットに指示を入力する

Presets(プリセット)で New Preset(新規プリセット)を選び、 Written instructions(文章で指定)にルールを記入します。有効な変更は自動保存されます。入力欄の詳細は プリセットの文章指定を参照してください。

次の例は、週ごとの作業指示書を整理するための指示です。そのまま貼り付けてから、書類の項目名や社内の表記に合わせて調整してください。

週ごとの作業指示書のファイル名を、次の形式で作成してください。
[ISO週番号+西暦下2桁]_[作業指示書番号]-[顧客名]-[作業指示書の日付]

書類から読み取る項目:
・作業指示書の日付:DATE と表示された欄、または作業の日付として最も明確な日付を使ってください。
・作業指示書番号:書類の上部に目立つ形で記載された、作業指示書番号、ジョブ番号、チケット番号、参照番号のいずれかを使ってください。work order、job、ticket、reference などの項目を確認してください。
・顧客名:顧客、クライアント、会社名の欄から読み取ってください。customer、client、company などの項目を確認してください。

命名ルール:
・末尾の日付と先頭の週コードには、同じ作業指示書の日付を使ってください。
・末尾の日付は YYYY-MM-DD 形式にしてください。
・先頭の週コードは WWYY です。WW は ISO 8601 の週番号を2桁で表し、YY は作業指示書の日付の西暦年の下2桁とします。
・ISO の週は月曜日に始まります。週 01 は、その年の最初の木曜日を含む週です。
・2026 年の週コードは、次の例を基準に確認してください。
  2026-06-01 ~ 2026-06-07 = 2326
  2026-06-08 ~ 2026-06-14 = 2426
  2026-06-15 ~ 2026-06-21 = 2526
  2026-06-22 ~ 2026-06-28 = 2626
・別の年のファイルを扱う場合は、その年に合う日付と週コードの例に更新してください。
・顧客名は英字をすべて大文字にし、空白を除いてください。略称が指定されている場合は、指定された略称を使ってください。
・値がない、または確信が持てない場合は推測しないでください。その値の位置に「番号不明」「顧客不明」「日付不明」などの印を入れてください。日付が不明なら、先頭の週コードも「週コード不明」にしてください。
・説明や補足は付けず、ファイル名だけを返してください。

年が変わったときは、書式だけでなく基準の日付例も見直します。顧客名の欄が複数ある書類では、「請求先ではなく作業先の会社名を使う」のように、選ぶ対象まで指定すると判断が明確になります。

顧客コードや社内略称にも同じ方法を使う

顧客コードやプロジェクトコードは、会社名や案件名だけを見せて推測させず、対応関係を書きます。たとえば「顧客名が Northwind Services なら NW を使う。対応表にない顧客は『顧客コード不明』とする」と指定します。書類にコード自体がある場合は、参照する欄を指定してください。

文書種別コードなら「請求書は INV、作業指示書は WO」、社内略称なら「Maintenance は MNT」と、意味と表記を対にします。日付から作る接頭辞も、基準の日付、変換ルール、期待する例をセットで書きます。実際の運用にない対応関係を、例のまま残さないようにしてください。

実際のファイルで結果を確かめる

続いて Test this Preset(このプリセットをテスト)の Choose a sample file…(サンプルファイルを選択…)で実際のサンプルファイルを選び、 Test Preset(プリセットをテスト)を実行します。1 件だけで判断せず、複数の書類で結果を元の記載と照らし合わせてください。

特に、日曜日と月曜日の書類、年末年始の書類を試します。日付や顧客欄が複数ある書類、必要な値が欠けている書類も使い、参照先と「不明」の扱いを確認します。年末年始は週番号だけでなく、年の下 2 桁が社内の規則に合っているかも確認してください。

結果が違う場合は、完成したファイル名を追加するだけでなく、どの欄を読むか、どの規則を使うかを修正して再テストします。週番号などの導出値は、指示を書いても誤ることがあります。重要な一括処理では、リネームモードを確認し、適用前に結果をレビューしてください。

書類に載っている値は場所を示し、導く必要がある値はルールと数例を示します。この区別を文章にすることで、社内で当然と思っている命名規則も AI に伝えやすくなります。

関連ガイド

ドキュメント一覧