プリセットの作成と使い方

NameQuick 3 のプリセットを作成し、Mac と Windows でファイル名の候補をテストしてから適用する手順を説明します。

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Presets(プリセット)は、ファイル名に含める情報や順番など、名前付けの指示を保存して再利用する機能です。NameQuick 3 の Mac 版と Windows 版で、同じ種類の書類を繰り返し処理するときに使えます。

NameQuick 3 のアプリ画面は英語で表示されます。このページでは操作名を画面の表示どおり英語で示し、初めて出てくるときに日本語の意味を添えています。

作成時には Written instructions(文章で指定)と Filename template(ファイル名のパターン)のどちらか一方を選びます。全体の要件を文章で伝えるか、項目と固定テキストを組み合わせて名前を構成するか、という違いです。

プリセットが決めるのは名前の付け方です。 Rules(ルール)は、名前変更後の移動など、ファイルに対する操作を行う別の機能です。独自のパターンを決めず、内容が伝わる名前を付けるには Smart Rename(スマートリネーム)を使います。 Quick Rename(クイックリネーム)は、その都度ファイルを追加して名前を変更する、単発作業用の画面です。

プリセットを作成する

PresetsNew Preset(新規プリセット)を開き、 Written instructions または Filename template を選びます。 Name(名前)に「受け取った請求書」など、目的のわかる名前を入力してください。この名前が、あとで使用するプリセットを選ぶときの目印になります。

有効な変更は自動保存され、保存ボタンはありません。無効な変更は、最後に保存された有効な状態を上書きしません。表示されているエラーを解消してから、テストや実際の処理に使ってください。プリセットを編集するだけで、ディスク上のファイル名が変わることはありません。

文章で指定

指示は使い慣れた言語で書けます。ここでは架空の請求書を例に、発行日、発行元、固定の「請求書」、請求書番号の順に並べます。発行日は支払期限ではなく、YYYY-MM-DD 形式にします。発行元は請求書を発行した側で、請求先ではありません。請求書番号には書類に記載された実際の番号を使い、スキャナーの連番は使いません。各部分はアンダースコア(_)で区切ります。

次の指示をコピーして使えます。

請求書の名前を次の順で付け、各部分をアンダースコアで区切ってください。
発行日_発行元_請求書_請求書番号

発行日は YYYY-MM-DD 形式にし、支払期限は使わないでください。
発行元(販売元・サービス提供元)を使い、請求先は使わないでください。
「請求書」は固定の文字列です。
請求書番号には実際の番号を使い、スキャナーの連番は使わないでください。
情報がない、または確かでない項目は「要確認」とし、推測しないでください。
元の拡張子を保ち、ファイル名に使えない文字は避けてください。

出力例は 2026-09-01_青葉商事_請求書_1843.pdf です。これは架空の例です。実際の候補の日付・発行元・番号が、例の値ではなく、処理する書類の情報になっているか確認してください。情報が足りないときは、別の日付や番号で補わず、指定した 要確認 を使うように指示しています。AI は内容を読み違えたり、一部を取得できなかったりします。指示文は正しさを保証する検証機能ではないため、重要な項目は必ず確認してください。

ファイル名のパターン

画面上で項目と固定テキストを組み合わせて作成します。項目は、書類から取り出したい情報を表します。同じ例なら、次の4つを順に配置します。

  1. Add part(構成要素を追加) → New field…(新しい項目…)で、発行日の項目を作ります。
  2. 同じ操作で、発行元の項目を追加します。
  3. Add partFixed text…(固定テキスト…)で 請求書 を追加します。
  4. もう一度 Add partNew field… で、実際の請求書番号の項目を追加します。

編集するには構成要素を選択します。 Add instructions for this part(この項目の指示を追加)で「発行日を YYYY-MM-DD 形式にする。支払期限ではない」「発行元を使う。請求先ではない」などと補足できます。順番を変えるには、構成要素をドラッグします。

構成要素の間の区切り文字をクリックして、アンダースコアなどを選びます。 Use for all gaps(すべての区切りに使用)で、すべての構成要素の間に同じ区切り文字を設定できます。 Custom…(カスタム…)では句読点・記号・スペースだけを指定でき、OS がファイル名で禁止している文字は使えません。

If not found(見つからない場合)では、情報がないときの扱いを選びます。

  • Skip file(ファイルをスキップ)は、不完全な名前を適用せず、ファイルを確認待ちにします。必須項目に向いています。
  • Leave out(省略(任意)) は、その構成要素を名前から外します。省いてよい任意の項目に使います。
  • Use text(代替テキストを使用)は、要確認 など指定した文字列を入れ、情報の不足を見える形にします。

AI が情報の不足を正しく判断できるとは限りません。項目が見つからないときの設定だけに頼らず、候補自体も確認してください。

Cleanup(整形)の指示は、個別の項目にも Whole name(名前全体)にも適用できます。「日付を YYYY-MM-DD に統一する」「スペースをハイフンに置き換える」などと指定します。これらは AI が解釈する指示であり、毎回一定の結果になる固定の変換処理ではありません。

サンプルでテストする

Test this Preset(このプリセットをテスト)セクションで、 Choose a sample file…(サンプルファイルを選択…)を使ってファイルを選び、 Test Preset(プリセットをテスト)をクリックします。表示されるのは名前の候補です。サンプル自体の名前は変わらず、ライブラリにも追加されません。

元の書類を開き、発行日・発行元・請求書番号が候補と一致するか、元の拡張子が保たれているかを確認します。現在のファイル名だけを根拠にせず、実際の内容と照合してください。

プリセットを編集すると、それまでの結果は変更前のものになります。 Test again(再テスト)を実行し、最新の設定で候補を確認してください。よく使う書類のうち、レイアウトが異なるものや項目が欠けたものを含め、複数の代表的なファイルで試しましょう。発行日と支払期限が別の日付になっている書類、発行元と請求先の両方が載った書類も、取り違えがないか確かめるのに役立ちます。

プレビューは NameQuick の名前変更回数を消費しません。ただし、Self-Managed でクラウド API を使う場合は、選択したプロバイダーの料金が発生することがあります。テスト前に、プロバイダーや必要なアカウントを利用できる状態にしておいてください。

確認してから名前を適用する

ここでは Quick Rename で、候補を確認してから実際の名前変更を試します。インストールとプロバイダーの設定は クイックスタート を参照してください。最初は数件のローカルコピーを用意し、元のファイルは残します。クラウド上にしかないファイルは完全にダウンロードしてから、コピーを用意してください。

  1. ファイルを追加する前に Settings(設定) → Renaming(名前変更)を開きます。 Files processing mode(ファイルの処理モード)で保存済みのプリセットを選び、 Apply suggestions from files you add(追加するファイルの候補の適用)は Review(先に確認)に設定します。そのファイルに使う設定は追加時点で決まり、あとで変更しても追加済みのファイルにはさかのぼって適用されません。
  2. コピーを NameQuick にドラッグするか、 Add files(ファイルを追加)を使います。Mac では候補の生成が自動で始まる場合があります。処理中なら完了を待ち、まだ始まっていなければ Rename 3 files(3件の名前を変更)をクリックします。
  3. すべての候補を書類と照合します。日付・発行元・番号・拡張子を1件ずつ確認し、すべて正しい場合に限り、 Apply 3 names(3件の名前を適用)をクリックしてください。この操作で実際のファイル名が変わります。正しい候補が一部あっても、ほかの候補に疑問が残る間は適用しないでください。ボタンの件数は、ファイルや候補の数に応じて変わります。
  4. 間違いがあれば適用せず、処理が終わるまで待ってから Clear(クリア)を使います。空になるのは一覧だけで、ファイルは削除されません。プリセットを修正・テストし、上の設定を確認してプリセットを選び直してから、新たなコピーでやり直してください。

Quick Rename では、ファイルは元のフォルダに残り、 All Files(すべてのファイル)には追加されません。監視フォルダの設定も不要です。記録された操作の確認や取り消しには、利用できる場合に History(履歴)と Undo(取り消す)を使います。実際のファイル名と場所は、エクスプローラー(Windows)または Finder(Mac)でも確認してください。

監視フォルダで使う場合

SettingsFolders(フォルダ)で、空の入力用フォルダを監視対象にします。プリセットを選ぶと処理が有効になるため、選択後すぐに Hold for Review(確認待ちにする)を選び、そのあとでコピーを追加してください。

監視フォルダの候補を適用する設定は手動追加とは別で、フォルダごとの設定が優先される場合があります。手動追加の Review だけでは代わりになりません。名前変更後に実行する Rules が有効なら、名前を承認して適用したあとにファイルが移動される場合があります。ファイルをその場に残すつもりなら、有効な Rules の動作も確認してください。 ファイルの整理監視フォルダルール も参照してください。

データの扱い

Managed は EU 内のクラウドで内容を処理し、AI の学習には使用しません。Self-Managed でクラウド API を使うと、内容は選択したプロバイダーに送信されます。設定したローカルモデルを使う場合は、デバイス上で内容を処理します。詳しくは データプライバシー を参照してください。

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