金融明細を期間・金融機関・口座の呼び名で整理する

銀行・カード・証券・ローンの明細を、機密情報を名前に出さずに命名し、監視フォルダから所定のフォルダへ振り分ける手順です。

使用例更新日 2026年10月19日

銀行・カード・証券/投資・ローン/住宅ローンの明細、決済代行のレポート、年次サマリーを、対象期間、金融機関、番号を含まない口座の呼び名、文書種別で整理します。Mac と Windows で、ポータルからのダウンロード、メールの電子明細、紙のスキャンを扱う手順です。

仕上がりと情報の扱い#

例の会社名・金額・番号はすべて架空です。拡張子は変更されません。

変更前変更後
statement.pdf2026-04_Sample-Bank_Business-Checking_Statement.pdf
e-statement (3).pdf2026-Q1_Sample-Brokerage_Brokerage-Statement.pdf
download.pdf2025_Sample-Bank_Annual-Summary.pdf
scan_009.pdf2026-03_Sample-Card_Card-Statement.pdf

振り分け語は文字どおり照合されます。独自の語を使う場合も、Preset とルールの条件を一致させてください。

AI は明細全体の文字やページ画像を解析し、残高や口座番号も読みます。別工程の内蔵 OCR はありません。ファイル名からの除外は Preset の指示で行います。機密性の高い明細ではローカルモデルを検討してください。

1. Preset を作る#

プリセット→ 新規プリセット→ ファイル名のパターンを開きます。 構成要素を追加→ 新しい項目… で下表の4項目を順に追加し、 この項目の指示を追加で指示を書きます。表の項目名は入力例です。

項目と指示用途・例見つからない場合
Period:明細の対象期間。月は YYYY-MM、四半期は YYYY-Q1、年は YYYY時系列で並べる:2026-04ファイルをスキップ
Institution:金融機関の短縮名検索:Sample-Bank代替テキストを使用に MISSING
Account nickname:Business-Checking、Savings、Sample-Card のいずれか1つ。数字は禁止同じ銀行の複数口座を区別:Business-Checking省略(任意)
Document type:Statement、Card-Statement、Brokerage-Statement、Loan-Statement、Annual-Summary のいずれか1語ルールで振り分ける:Statement代替テキストを使用 に MISSING

各項目の指示には「残高、IBAN、口座番号の全体・一部、カード番号、ルーティング番号・ソートコード、BIC/SWIFT はファイル名に入れない。推測しない」も加えます。区切りを _ にし、 すべての区切りに使用で統一します。期間不明のファイルは確認待ちになります。種別不明を Statement で補わないでください。

文章で指定する場合#

代わりに プリセット → 新規プリセット → 文章で指定を選び、次を貼り付けます。この方式では、不明な期間も MISSING とします。

文章で指定する場合
対象期間、金融機関の短縮名、口座の呼び名、文書種別を _ で区切り、この順で命名してください。拡張子は変えません。
月次は YYYY-MM、四半期は YYYY-Q1(Q1〜Q4)、年次は YYYY にします。処理日やダウンロード日を代用しません。
口座の呼び名は Business-Checking、Savings、Sample-Card のどれか1つに限定し、数字を使いません。文書から判断できなければ項目と余分な区切りを省きます。
文書種別は Statement、Card-Statement、Brokerage-Statement、Loan-Statement、Annual-Summary のいずれか1つ。年次サマリーは Annual-Summary とします。
期間・金融機関・文書種別は推測せず、不明なら MISSING とします。種別不明を Statement にしません。
残高、IBAN、口座番号の全体・一部、カード番号、ルーティング番号・ソートコード、BIC/SWIFT は絶対にファイル名に含めません。

Preset の有効な変更は自動保存されます。

2. テストして単発の一括処理を行う#

このプリセットをテスト→ サンプルファイルを選択…→ プリセットをテストで、月次明細、カード明細、年次サマリーを1つずつ試します。期間、種別、機密情報の混入を確認します。

クイックリネームでは、ファイルを追加する前に処理モードでこの Preset を選び、 追加するファイルの候補の適用 を 先に確認 にします。これは 設定→ 名前変更 にあるものと同じ設定です。処理モードと確認設定は、ファイル追加時点の値が使われます。

ドラッグ&ドロップか ファイルを追加で追加し、全候補を比較します。 3件の名前を適用で適用可能な候補をまとめて反映します。件数付きの操作名は3件の例で示しています。

行ごとの編集や選択分だけの適用はできません。誤りがあれば適用せず、処理完了後に クリアで一覧だけを空にします。ファイルは残ります。Preset を修正して このプリセットをテスト で再テストし、新しいコピーを追加します。この方法で追加したファイルに ルールは動きません。

3. 空の監視フォルダを接続する#

設定 → フォルダ→ フォルダを追加で、空の明細取り込みフォルダを接続します。処理の選択欄で Preset、適用の選択欄で 先に確認を指定します。

Preset の選択ですぐに命名が有効になります。接続時にあったファイルは基準となり、名前変更されません。次節のルールも設定してからテスト用コピーを追加します。

監視中は NameQuick を起動したままにしてください。Mac はウインドウを閉じても動きますが、Windows は閉じると終了するため、最小化してください。

保留候補は すべてのファイル に、新しい名前が付いた状態で並びます。 新しい名前 3件 のフィルタで絞り込めます。ファイルを選んで詳細の 適用 で承認するか、名前を直接編集して 編集を適用を押します。変更しないものは 元のまま保持 を使います。まとめて処理するときは、一覧の見出しの すべて適用 または 元の名前のままにする を使います。保留名の承認で、有効な名前変更後の ルール が実行されます。

4. 名前変更後の振り分けを設定する#

サイドバーの ルール → ファイルの名前変更後を使います。監視フォルダ内のファイルだけが対象で、条件はファイルの属性と確定したファイル名を調べます。本文の金額・取引先・カテゴリ・文書種別は読めないため、Preset で振り分け語を必ず名前に含めます。

新規ルールは最初から有効で、変更は自動保存されます。設定中はスイッチをオフにして 一時停止中 にし、 検証で最近のファイルを再評価してから、スイッチをオンにして 実行中 に戻します。検証ではファイルは移動しません。

全ルールで 場所: に明細取り込みフォルダを指定します。 名前に含む語句: はカンマ区切りで指定し、どれか1語を含めば一致します。移動操作は ファイルを移動→ フォルダに移動で、新しい名前のままルールごとの固定先へ移動します。

ルール条件: 名前に含む語句:操作: フォルダに移動
Check(最初)MISSINGFinance/Statements/Check
Annual summariesAnnual-SummaryFinance/Annual-Summaries; タグを設定:Annual
BrokerageSample-BrokerageFinance/Accounts/Sample-Brokerage; タグを設定:Brokerage
CardsCard-StatementFinance/Cards
All other statements(最後)_StatementFinance/Statements

設定 → 名前変更 の 一致するすべてのルールを実行は初期状態ではオフです。オフのままなら最初に一致したルールだけが動くので、表の順に並べます。最後の行は一般の Statement 用です。ローン用には 名前に含む語句: に Loan-Statement を指定し、Finance/Statements へ移すルールをその前に追加します。口座別に分ける場合も、呼び名ごとにルールを作り、移動先を固定します。

パスの {year}/{month}/{day} は処理日で、明細の日付ではありません。口座・カテゴリ・取引先・顧客・金額を差し込むトークンはありません。

タグは Mac では Finder タグです。Windows では対応形式のファイルのプロパティにだけ書き込み、File Explorer での表示は保証しません。

取り消しとプライバシー#

履歴に処理記録が並びます。 取り消すや 3件すべて取り消すで、記録済みの名前変更と移動を可能な範囲で戻します。戻し先に同名ファイルがある、対象が移動済み・見つからない・開かれている場合などは失敗します。無制限ではなく、やり直し機能はありません。

データの扱い:Managed はキー不要の NameQuick の EU クラウド AI で、AI 学習には利用せず、一時保存は処理後に削除します。Self-Managed で自分のクラウドキーを使うと、内容(ファイル自体を含む場合もあります)はそのプロバイダーへ直接送信されます。ローカルモデルは端末内で解析します。Ollama と LM Studio は Mac/Windows、MLX は Apple Silicon 搭載の macOS 14 以降に対応しますが、インストール・ダウンロード・ライセンス確認・更新確認にはインターネットを使います。解析時の全文アクセスと、ファイル名からの情報除外は別問題で、後者は Preset の文章で制御します。

よくある質問#

口座番号や残高が名前に入ることはありますか?#

Preset の除外指示で名前に出さないようにします。自動の保護ではないので、適用前に候補を確認してください。

月次・四半期・年次ではどう変わりますか?#

月次は YYYY-MM、四半期は YYYY-Q1(Q1〜Q4)、年次は YYYY です。年次サマリーの種別は Annual-Summary にします。

紙の明細をスキャンしたものも読めますか?#

はい。画像から読み取れますが、不鮮明なスキャンの正確さは保証されません。期間・金融機関・種別を確認してください。

会計ソフトの代わりになりますか?#

いいえ。残高・取引の分析、口座照合、取引の分類は行わず、銀行・会計ソフトの代わりにはなりません。金融アドバイスも提供しません。

請求書・取引先文書と領収書・経費は別の手順を参照してください。