スマートリネーム:ファイルの内容から名前を付ける
Mac と Windows の NameQuick 3 で、ファイルの内容から名前の候補を作成し、確認してから適用する手順を紹介します。
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NameQuick 3 の Smart Rename(スマートリネーム)は、利用できるファイルの内容から関連する情報を選び、わかりやすい名前を提案する処理モードです。Mac と Windows で使えます。単発の名前変更を行う作業画面が Quick Rename(クイックリネーム)、繰り返し使う命名条件を指定するのが Presets(プリセット)です。
NameQuick 3 のアプリ画面は英語で表示されます。このページでは操作名を画面の表示どおり英語で示し、初めて出てくるときに日本語の意味を添えています。
読み取れる範囲は、ファイル形式やプロバイダーによって異なります。文書や表計算ファイルでは抽出範囲が限られる場合があり、すべてのページやセルを必ず読むわけではありません。必要な情報がファイル内にあっても、候補に反映されないことがあります。AI による見落としや読み違いもあるため、適用前の確認が必要です。対応形式 も確認してください。
候補のイメージ
次は、架空のファイルを想定した名前の候補の例です。
scan_001.pdf→2026-09-01_青空商事_請求書1843.pdfIMG_2042.jpg→森の遊歩道.jpg
請求書の例で使っているのは、発行日、発行元、請求書番号です。支払期限を発行日と取り違えていないか、宛先を発行元にしていないか、スキャンの連番を請求書番号としていないかを確かめます。
画像の例は、目に見える風景を表した名前です。画像から確認できない人物の名前や、特定の場所を推測して付けたものではありません。
少数のコピーで試す
クイックスタート に沿って、インストールと AI プロバイダーの設定を済ませてください。最初は少数のローカルコピーを使い、元のファイルは保管しておきます。クラウド上にしかないファイルは、内容を端末へ完全にダウンロードしてから追加します。
- ファイルを追加する前に、 Settings(設定) → Renaming(名前変更)を開きます。 Files processing mode(ファイルの処理モード)で Smart Rename を選び、 Apply suggestions from files you add(追加するファイルの候補の適用)で Review(先に確認)を選択します。モードと適用設定は追加時点で固定されます。あとから設定を変えても、追加済みのファイルにはさかのぼって反映されません。
- コピーを NameQuick にドラッグするか、 Add files(ファイルを追加)を使います。その後、 Quick Rename の一覧に対象のファイルが並んでいることを確認します。
- Mac では候補の生成が自動で始まる場合があります。処理中なら完了を待ち、まだ始まっていなければ Rename 3 files(3件の名前を変更)をクリックします。
- すべての候補を実際のファイル内容と照合します。名称や日付・番号が正しいか、誤字はないか、元の拡張子が保たれているか、同名ファイルとの競合がないかを確認してください。すべて正しい場合に限り、 Apply 3 names(3件の名前を適用)でまとめて適用します。ボタンの件数はファイル数によって変わります。
1件でも誤りがあれば、適用しないでください。処理が終わってから Clear(クリア)を使うと、一覧だけが空になり、ファイルは削除されません。用途に合うプリセットを作成または修正し、テストして選択してから、新しいコピーを追加します。
この操作では、ファイルは元のフォルダに残り、 All Files(すべてのファイル)には追加されません。監視フォルダの設定も不要です。
記録された操作については、利用できる場合に History(履歴)を開き、 Undo(取り消す)が使えるか確認してください。適用後や取り消したあとには、Finder やエクスプローラーで実際のファイル名を確認します。すべての変更を無制限に取り消せるわけではありません。
出力言語と固定の文字列を調整する
名前の出力を調整するには、 Settings → Renaming を開きます。 Output language(出力言語)は、画面の表示言語とは別の設定です。
まず Language(言語)に表示される候補から、使いたい言語を選びます。たとえば English を選んだ場合、 Always use English(常にEnglishを使用)を選ぶと、書類の言語に合わせるのではなく、英語を使う設定になります。
一方、 Match the document(書類の言語に合わせる)は、書類の言語が明確な場合にその言語を使います。判別できない場合は、 Language で選んだ言語を使用します。画面をどの言語で表示しているかではなく、これらの出力設定を確認してください。
固定の文字列は Filename prefix(ファイル名の接頭辞)と Filename suffix(ファイル名の接尾辞)で指定します。どの処理モードでも、候補の名前の前後に同じ文字列を加える設定です。たとえば接頭辞に 案件- を指定すると、名前の先頭にその文字列が付きます。次のテストでファイルを追加する前に設定してください。
必要に応じて、 Write tags & comments into files(タグとコメントをファイルに書き込む)を有効にできます。Mac では、それらを保存できる形式なら Finder で確認できます。Windows では、対応する Office ファイル、画像、音声、動画のメタデータをエクスプローラーのプロパティで確認できます。Windows の PDF とプレーンテキストでは、これらの情報は NameQuick の History にのみ保持されます。PDF のファイル名と、PDF 内部の文書タイトルは別のものです。
決まった形式にそろえるならプリセット
スマートリネームは、さまざまなファイルに対して、細かな形式を指定せずに説明的な名前を提案してほしいときに向いています。請求書の項目や並び順を毎回そろえたい場合は、プリセットを使います。
プリセットでは、文章による指示、またはファイル名のテンプレートで命名条件を指定できます。たとえば、発行日・発行元・請求書番号の順にする、といった要件を再利用できます。必要な情報が見つからない場合にどう扱うかも決めておいてください。
プリセットを使っても、読み取り内容や候補の確認は必要です。設定方法は プリセット を参照してください。
内容が処理される場所
Managed では、内容を EU 内のクラウドで処理し、AI の学習には使用しません。Self-Managed でクラウド API を使う場合は、選んだプロバイダーに内容が送られます。設定済みのローカルモデルを使う場合は、端末上で処理します。
詳しくは データのプライバシー と ローカル AI モデル を参照してください。
必要になったら監視フォルダを使う
自動化する場合は、空のフォルダを用意して Settings → Folders(フォルダ)で設定します。 Smart Rename を選ぶと処理が有効になるため、すぐに Hold for Review(確認待ちにする)に切り替えてから、コピーを入れてください。
クイックリネームで Review を選んでも、監視フォルダが確認待ちになるわけではありません。フォルダ側の適用設定は別で、フォルダ固有の設定が優先される場合もあります。
自動化を止めるには Off(オフ)を選びます。これは今後の自動名前変更を止める設定で、実行中の処理を取り消す操作ではありません。ファイルはライブラリに残ります。