混在する財務書類フォルダの名前変更と振り分け
NameQuick 3 を Mac と Windows で使い、混在する財務書類を1つの Preset で命名し、種類の語句を Rules で判定して振り分けます。
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Mac と Windows で請求書・レシート・明細書・税務書類が混在するフォルダを整理します。1つの Preset で名前に種類の語句を必ず入れ、監視フォルダではその語句で振り分けます。
NameQuick 3 のアプリ画面は英語で表示されます。このページでは操作名を画面の表示どおり英語で示し、初めて出てくるときに日本語の意味を添えています。
種類が決まっているフォルダには、次の専用ページが適しています。
- レシートと経費:カードのレシート、出張・食事・立替経費。
- 請求書と仕入先書類:仕入先の請求書・支払請求・発注書・貸方票・税務フォーム。
- 銀行明細と財務 PDF:銀行・カード・証券・ローンの明細。
各ページで紹介する Filename template(ファイル名のパターン)には条件分岐がないため、混在フォルダでは文章で指定します。
名前の例と読み取る項目
例の会社名・金額・数字はすべて架空です。拡張子は変わりません。
| 変更前 | 変更後 |
|---|---|
scan_001.pdf | 2026-01-14_Sample-Office-Supply_Invoice_INV-1182_246.90-USD.pdf |
IMG_4823.jpg | 2026-03-09_City-Cab_Receipt_18.75-USD_Travel.jpg |
statement.pdf | 2026-04_Sample-Bank_Statement.pdf |
download (3).pdf | 2025_Tax-Form_Sample-Client-Co.pdf |
nota_fiscal.pdf | 2026-05-12_Example-Servicos_Invoice_NF-88341_420.00-BRL.pdf |
AI モデルが文書を読み、スキャンや写真ではページ画像を解析します。独立した内蔵 OCR 処理はありません。読み取れる項目は見える情報次第で、誤読もあります。
| 項目 | 名前に使う内容 |
|---|---|
| 文書の日付・明細期間 | YYYY-MM-DD または YYYY-MM |
| 取引先・発行者・金融機関 | 記載された名称 |
| 種類の語句(必須) | Invoice、Receipt、Statement、Tax-Form |
| 請求書・発注書番号 | 記載された番号 |
| 合計と通貨 | 例:246.90-USD |
| 対象税年度 | YYYY |
| レシートの大分類 | Travel、Meals など |
1つの Preset を作る
Presets(プリセット)→ New Preset(新規プリセット)→ Written instructions(文章で指定)を開き、次を入力します。有効な変更は自動保存されます。
文書の種類を判定し、次の形で名前を付けてください。
請求書:日付_取引先_Invoice_請求書番号_合計-通貨
レシート:日付_店舗名_Receipt_合計-通貨_分類
明細書:対象期間_金融機関名_Statement
税務書類:税年度_Tax-Form_発行者
対応する種類の語句 Invoice、Receipt、Statement、Tax-Form を、その表記のまま必ず含めてください。
番号は INV-1182、NF-88341 など、記載の接頭辞を保ってください。
日付は YYYY-MM-DD、月次期間は YYYY-MM、税年度は YYYY とします。
合計は小数点をドットとする小数2桁、通貨は USD などのコードにしてください。
分類は Travel、Meals、Software、Office、Supplies、Other から選び、不要なら分類と直前の区切りを省いてください。
不明な必須情報は推測せず MISSING にしてください。
税務識別番号、口座番号・カード番号(全桁・一部とも)、IBAN、残高、住所、電話番号は入れないでください。
名称内の語間はハイフン、項目間はアンダースコアにし、拡張子は変えないでください。
機密情報の除外は、この指示によるものです。種類の語句は独自のものに変更できますが、Preset と Rule で必ず一致させてください。
Test this Preset(このプリセットをテスト)→ Choose a sample file…(サンプルファイルを選択…)→ Test Preset(プリセットをテスト)で、4種類から1ファイルずつ試します。
単発の一括処理
Quick Rename(クイックリネーム)では、ファイル追加前に処理モードで作成した Preset を選び、 Review before applying(適用前に確認)をオンにします。これは Settings(設定)→ Renaming(名前変更)→ Apply suggestions from files you add(追加するファイルの候補の適用)→ Review(先に確認)と同じ設定です。Preset と確認設定は追加時に取り込まれます。
ドラッグ&ドロップか Add files(ファイルを追加)で追加し、全候補を文書と照合します。 Apply 4 names(4件の名前を適用)で準備済みの候補を一括適用します。このページのボタン内の件数は例です。
行ごとの編集や選択分だけの適用はできません。誤りがあれば適用せず、バッチ完了後に Clear(クリア)で一覧だけを空にします。ファイルは削除されません。Preset を直し、 Test this Preset で再テストして新しいコピーを追加します。この方法で追加したファイルには、ルールは実行されません。
監視フォルダでの継続処理
空の取り込みフォルダから始めます。 Settings → Folders(フォルダ)→ Add folder(フォルダを追加)で接続し、処理の選択欄で同じ Preset、適用の選択欄で Hold for Review(確認待ちにする)を選びます。Preset を選ぶと直ちに命名が有効になります。設定後にテスト用コピーを入れます。接続時の既存ファイルは初期状態として扱われ、名前は変わりません。
NameQuick は起動しておきます。Mac ではウィンドウを閉じても動作しますが、Windows では閉じると終了するため最小化してください。
保留中の候補はサイドバーの Review(確認)に表示されます。 Apply this name(この名前を適用)か、行内で編集して Apply edit(編集を適用)を使います。一括適用は Apply selected (4)(選択項目を適用(4件))、変更しない場合は Keep original (4)(元のまま保持(4件))を使います。承認すると、有効な名前変更後のルールが実行されます。
名前の語句で振り分ける
サイドバーの Rules(ルール)→ After a file is renamed(ファイルの名前変更後)を使います。対象は監視フォルダ内のファイルだけです。条件はファイル属性と変更後の名前を調べます。内容から金額・取引先・分類・文書種類を読めないため、種類の語句を名前に入れます。
新規 Rule は有効状態で作られ、有効な変更は自動保存されます。まず Disable(無効にする)にして設定します。
各 Rule の is in(場所:)で取り込みフォルダを指定します。 name contains(名前に含む語句:)はカンマ区切りの語句のどれか1つを含めば成立し、 name matches(名前が一致する)は正規表現で照合します。
Move the file(ファイルを移動)→ move it into a folder(フォルダに移動)は、新しい名前を保って Rule ごとの固定先へ移動します。 Set tags(タグを設定)は Mac では Finder タグ、Windows では対応するファイル形式の属性に書き込みます。File Explorer でのタグ表示は保証しません。
| Rule | 条件 | 操作 |
|---|---|---|
Check | name contains MISSING | move it into a folder:Finance/Check |
Invoices | name contains _Invoice_ | move it into a folder:Finance/Invoices、 Set tags:Invoice |
Receipts | name contains _Receipt_ | move it into a folder:Finance/Receipts、 Set tags:Receipt |
Statements | name contains _Statement | move it into a folder:Finance/Statements |
Tax | name contains Tax-Form | move it into a folder:Finance/Tax |
Settings → Renaming の Run all matching Rules(一致するすべてのルールを実行)は初期状態でオフです。最初に一致した Rule だけが動くため、具体的な条件を優先し、Check を先頭に置きます。
Proof(検証)で最近のファイルに対する判定を再現し、結果を確認してから Enable(有効にする)にします。検証では実際に移動しません。
年度別なら Finance/2026/Invoices などの固定フォルダを作って指定します。{year}・{month}・{day} は文書日付ではなく処理日時に基づきます。分類・取引先・顧客・口座・金額のパストークンはありません。
戻す操作と用途の限界
History(履歴)の記録から Undo(取り消す)/ Undo all 4(4件すべて取り消す)で名前変更や移動を可能な範囲で戻せます。戻す先の同名ファイル、対象の移動・消失、開いているファイルなどで失敗することがあります。無制限ではなく、取り消し後のやり直し機能もありません。
請求書承認・支払い・口座照合は行わず、記帳や会計・買掛金管理・税務ソフトの代わりにはなりません。税務上の分類の正しさや保存・監査要件への適合を保証せず、法務・税務・財務の助言も提供しません。
プライバシー:Managed はキー不要の NameQuick の EU クラウド AI で、内容を AI 学習には使わず、一時保存データは処理後に削除します。Self-Managed で自分のクラウドキーを使う場合、内容(ファイル自体を含む場合もあります)をその提供元へ直接送ります。ローカルモデルは Ollama・LM Studio(Mac と Windows)、MLX(Apple Silicon 搭載 Mac、macOS 14 以降)で端末内解析できますが、インストール、ダウンロード、ライセンス・更新確認にはインターネットを使います。AI は解析中に文書全体を見ます。ファイル名への記載を避けるかどうかは別で、Preset に除外を指示します。
よくある質問
Mac や Windows で請求書を自動リネームするには?
Preset を作り、単発なら Quick Rename、継続処理なら監視フォルダを使います。
スキャンしたレシートや写真も読めますか?
はい。画像から読み取ります。誤読があり得るため、適用前に確認してください。
会計・税務ソフトの代わりになりますか?
いいえ。ファイル名と整理を支援するもので、会計処理や税務判断を代行しません。